2009年年頭のごあいさつ |
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
1) 08年9月22日のド派手な自民党総裁選挙直後、あれほど確実視されていた太郎(自民党)VS一郎(民主党)の一大政治決戦=衆議院解散総選挙は、「政局よりも政策優先」というわかったようなわからないような理屈によって、年明けに持ち越されることが確実です。ホントにこんなことでいいのでしょうか。
「CHANGE」を合言葉とした民主党オバマ新大統領の打つ手が着々と見えてくるアメリカと比較して、旧態然とした政争に明け暮れる日本の政治状況はあまりにも絶望的です。
2) 他方、国レベルにおける公務員改革も地方分権も掛け声だけで一向に進展しないばかりか、明らかに後退が懸念されます。そんな中、ひょうたんから駒のように(?)誕生した、大阪府の橋下徹知事の猪突猛進ぶりに私は注目し、敬意を表しています。
淀川水系の大戸川ダム反対闘争における、大阪・京都・滋賀の3知事連合の結束ぶりをみれば、道州制や関西州構想もあながち夢ではなく、一歩一歩実現に近づいていける政策課題のような気がします。果たして私の目の黒いうちに、大阪府の解体という劇的な変革が訪れるのでしょうか。
3) 2009年は丑年。私の年であると共に1月26日に還暦を迎える私にとって、大きな節目の年です。幸いこれまで1度も大病を患うことなく健康に過ごすことができたのは20年間続けているフィットネスのおかげで、毎朝毎晩の「カラダスキャン」による測定では肉体年齢は49~50歳を誇っています。
人間、還暦ともなれば人生観はもちろん仕事や趣味においても大きな転換期となるものですが、私にはまだまだそれはありません。つまり、今年も従来どおりのスタイルで、弁護士稼業や講義講演活動そして近時ますますウエイトが大きくなっている映画評論家活動に全力で取り組んでいくつもりです。
4) 全世界的な景気減速が不可避な情勢の中、日本の相対的な地位の低下もやむをえませんが、そんな中でもきっちりと自己の存在感を示しながら、年男として今年一年を過ごしていく決意です。厳しい日本国の現状下ながら、皆様のご健勝を心から願っています。
2009(平成21)年元旦
坂和総合法律事務所
所長 弁護士 坂 和 章 平