2009年 06月 02日
山形スクリーム(日本映画・2008年) |
日09-89 ★★
<GAGA試写室>
2009年5月26日鑑賞
2009年5月27日記
バカバカしいものをつくりたい!そんな竹中直人監督の夢が本作で実現したが、その賛否は?好き嫌いは?松本人志監督の『大日本人』(07年)が大好きな人は、きっとこんな映画も大好き?そして、何よりも竹中監督本人が大満足?しかし、こんなギャグもあんな笑いも、私にはノーサンキュー。
本文はネタバレを含みます!!
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読まれる方はご注意ください!!
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監督:竹中直人
岡垣内美香代(都立紅女子高校2年生、歴史研究会員)/成海璃子
光笛(建礼門院の官女、忠経の恋人)/成海璃子
波来前胸恵(美香代の仲間)/波瑠
敏酒圭(美香代の仲間)/紗綾
鏑木宙子(美香代の仲間)/桐谷美玲
勝海子(都立紅女子高校歴史研究会の顧問)/マイコ
与藻須賀三太郎(葛貫の祠を守る理髪師)/AKIRA(EXILE)
葛貫忠経(平家一門の侍頭)/沢村一樹
山崎田内左衛門(葛貫の部下)/竹中直人
蝦蟇且茂治郎(御釈ヶ部村の村長)/生瀬勝久
与藻須賀トメコ(三太郎の祖母)/由紀さおり
温水洋一(2日間落ち武者を務める俳優)/温水洋一
2008年・日本映画・106分
配給/ギャガ・コミュニケーションズ、powered by ヒューマックスシネマ
<「バカバカしいものをつくりたい!」は大成功?>
『無能の人』(91年)で監督デビューも果たした異才の俳優竹中直人が、「ばかばかしいものをつくりたい!」と縦横無尽にその本領を発揮したのが本作。同じ山形県の庄内地方を舞台にした映画でも、山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』(02年)、『隠し剣 鬼の爪』(04年)、『武士の一分』(06年)、黒土三男監督の『蝉しぐれ』(05年)、篠原哲雄監督の『山桜』(08年)、さらには滝田洋二郎監督の『おくりびと』(08年)とは全く雰囲気が違う竹中直人流のバカバカしい映画がここに完成!
私はギャグがすべて嫌いではないが、松本人志監督の『大日本人』(07年)のようなバカバカしいギャグは大嫌い(『シネマルーム15』410頁参照)。そんな私には、本作にみるゾンビ集団(御意集団?)や平家の落ち武者の頭が膨張して破裂する姿、さらに左卜全が歌った懐かしの名曲(?)『老人と子供のポルカ』を始めとするバカバカしいギャグは全然ダメ。もちろん、こんなバカバカしい映画大好き人間もたくさんいるだろうから、そんな人にはお薦めだが、私はノーサンキュー。
<2大女優は?3人の女子高生仲間は?>
竹中直人監督が、人気沸騰中のEXILEのAKIRAを葛貫の祠を守る理髪師、与藻須賀三太郎役で起用したのは、さすがに民意に敏感なものだと感心。しかし、私が本作を鑑賞しようと思ったのは、10代の若手女優中ではナンバーワンと私が注目している成海璃子が主演していることと、美人女優マイコの姿を見たかったため。10代の女優では最高の演技派であり、将来の大女優と確信している成海璃子は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の『罪とか罰とか』(08年)でコメディに初挑戦しすばらしい味をみせていたが、さて竹中直人演出による本作では?また、『山のあなた 徳市の恋』(08年)で観たマイコは純日本風美人女優だった(『シネマルーム20』313頁参照)が、竹中直人演出による本作では?
さらに、ホラー映画の本作(?)では、若い女の子特有の「キャー」という叫び声が続出するが、そんな発声をするのが、主役の成海璃子の他、彼女の親友で都立紅女子高校歴史研究会の御釈ヶ部村合宿に参加した①メカ好きの改造マニアの敏酒圭(紗綾)、②ティーン誌の読者モデルで自分大好きな鏑木宙子(桐谷美玲)、③ゴス・パンク系ファッションで不良を気取る波来前胸恵(波瑠)の3人。歴史研究会の顧問である勝海子先生(マイコ)は、美人のクセに「なんで男ができないのよー!」と嘆いてばかりいるダメ教師風?それに対し、ケータイばかりに凝っている今ドキの女子高生はアホバカばかりと私は思っていたが、本作において、平家の落人との対決にみる3人の女子高生それぞれがみせる底力とは?
<本人は楽しいだろうが・・・>
本作には表記した主要キャスト以外にも、岩松了、田中要次、六平直政、赤井英和、石橋蓮司、篠原ともえ、荻野目慶子等々の個性派俳優が結集している。彼らはきっと竹中直人の異能、異才ぶりに惚れ込んでいる、長年培ってきた人脈。そんな彼らは当然ながらすべて竹中直人監督に従ってそれぞれ個性豊かな演技を見せているから、監督竹中直人も大満足だろう。吉永小百合主演の『まぼろしの邪馬台国』(08年)では、いくら個性派俳優の竹中直人といえどもあまり無茶なことはできなかっただろう(『シネマルーム21』74頁参照)から、竹中直人演出がどんなやり方でもすべてOKとなった本作の監督はきっと楽しかったはず。もっとも、本人がとことん楽しんでつくったことと、映画の出来ばえや大ヒットの可能性は別ものだが・・・。
2009(平成21)年5月27日記
<GAGA試写室>
2009年5月26日鑑賞
2009年5月27日記
バカバカしいものをつくりたい!そんな竹中直人監督の夢が本作で実現したが、その賛否は?好き嫌いは?松本人志監督の『大日本人』(07年)が大好きな人は、きっとこんな映画も大好き?そして、何よりも竹中監督本人が大満足?しかし、こんなギャグもあんな笑いも、私にはノーサンキュー。
本文はネタバレを含みます!!
それでも読む方は下の「More」をクリック!!
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ここからはネタバレを含みます!!
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監督:竹中直人
岡垣内美香代(都立紅女子高校2年生、歴史研究会員)/成海璃子
光笛(建礼門院の官女、忠経の恋人)/成海璃子
波来前胸恵(美香代の仲間)/波瑠
敏酒圭(美香代の仲間)/紗綾
鏑木宙子(美香代の仲間)/桐谷美玲
勝海子(都立紅女子高校歴史研究会の顧問)/マイコ
与藻須賀三太郎(葛貫の祠を守る理髪師)/AKIRA(EXILE)
葛貫忠経(平家一門の侍頭)/沢村一樹
山崎田内左衛門(葛貫の部下)/竹中直人
蝦蟇且茂治郎(御釈ヶ部村の村長)/生瀬勝久
与藻須賀トメコ(三太郎の祖母)/由紀さおり
温水洋一(2日間落ち武者を務める俳優)/温水洋一
2008年・日本映画・106分
配給/ギャガ・コミュニケーションズ、powered by ヒューマックスシネマ
<「バカバカしいものをつくりたい!」は大成功?>
『無能の人』(91年)で監督デビューも果たした異才の俳優竹中直人が、「ばかばかしいものをつくりたい!」と縦横無尽にその本領を発揮したのが本作。同じ山形県の庄内地方を舞台にした映画でも、山田洋次監督の『たそがれ清兵衛』(02年)、『隠し剣 鬼の爪』(04年)、『武士の一分』(06年)、黒土三男監督の『蝉しぐれ』(05年)、篠原哲雄監督の『山桜』(08年)、さらには滝田洋二郎監督の『おくりびと』(08年)とは全く雰囲気が違う竹中直人流のバカバカしい映画がここに完成!
私はギャグがすべて嫌いではないが、松本人志監督の『大日本人』(07年)のようなバカバカしいギャグは大嫌い(『シネマルーム15』410頁参照)。そんな私には、本作にみるゾンビ集団(御意集団?)や平家の落ち武者の頭が膨張して破裂する姿、さらに左卜全が歌った懐かしの名曲(?)『老人と子供のポルカ』を始めとするバカバカしいギャグは全然ダメ。もちろん、こんなバカバカしい映画大好き人間もたくさんいるだろうから、そんな人にはお薦めだが、私はノーサンキュー。
<2大女優は?3人の女子高生仲間は?>
竹中直人監督が、人気沸騰中のEXILEのAKIRAを葛貫の祠を守る理髪師、与藻須賀三太郎役で起用したのは、さすがに民意に敏感なものだと感心。しかし、私が本作を鑑賞しようと思ったのは、10代の若手女優中ではナンバーワンと私が注目している成海璃子が主演していることと、美人女優マイコの姿を見たかったため。10代の女優では最高の演技派であり、将来の大女優と確信している成海璃子は、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の『罪とか罰とか』(08年)でコメディに初挑戦しすばらしい味をみせていたが、さて竹中直人演出による本作では?また、『山のあなた 徳市の恋』(08年)で観たマイコは純日本風美人女優だった(『シネマルーム20』313頁参照)が、竹中直人演出による本作では?
さらに、ホラー映画の本作(?)では、若い女の子特有の「キャー」という叫び声が続出するが、そんな発声をするのが、主役の成海璃子の他、彼女の親友で都立紅女子高校歴史研究会の御釈ヶ部村合宿に参加した①メカ好きの改造マニアの敏酒圭(紗綾)、②ティーン誌の読者モデルで自分大好きな鏑木宙子(桐谷美玲)、③ゴス・パンク系ファッションで不良を気取る波来前胸恵(波瑠)の3人。歴史研究会の顧問である勝海子先生(マイコ)は、美人のクセに「なんで男ができないのよー!」と嘆いてばかりいるダメ教師風?それに対し、ケータイばかりに凝っている今ドキの女子高生はアホバカばかりと私は思っていたが、本作において、平家の落人との対決にみる3人の女子高生それぞれがみせる底力とは?
<本人は楽しいだろうが・・・>
本作には表記した主要キャスト以外にも、岩松了、田中要次、六平直政、赤井英和、石橋蓮司、篠原ともえ、荻野目慶子等々の個性派俳優が結集している。彼らはきっと竹中直人の異能、異才ぶりに惚れ込んでいる、長年培ってきた人脈。そんな彼らは当然ながらすべて竹中直人監督に従ってそれぞれ個性豊かな演技を見せているから、監督竹中直人も大満足だろう。吉永小百合主演の『まぼろしの邪馬台国』(08年)では、いくら個性派俳優の竹中直人といえどもあまり無茶なことはできなかっただろう(『シネマルーム21』74頁参照)から、竹中直人演出がどんなやり方でもすべてOKとなった本作の監督はきっと楽しかったはず。もっとも、本人がとことん楽しんでつくったことと、映画の出来ばえや大ヒットの可能性は別ものだが・・・。
2009(平成21)年5月27日記









