あなた、そこにいてくれますか(韓国映画・2017年) |
<シネ・リーブル梅田>
2017(平成29)年10月22日鑑賞
2017(平成29)年10月27日記
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監督:ホン・ジヨン
原作:ギヨーム・ミュッソ『時空を超えて』
スヒョン/キム・ユンソク
スヒョン(青年時代)/ビョン・ヨハン
ヨナ/チェ・ソジン
テホ(中年)/キム・サンホ
テホ(青年時代)/アン・セハ
2017年・韓国映画・111分
配給/ギャガ・プラス
■□■ショートコメント■□■
◆公式ホームページによれば、本作の「イントロダクション」は次の通りだ。
INTRODUCTION
本作は、過去に戻ることのできる10粒の薬を手に入れた男が、30年前の自分自身に出会い、生涯後悔していた過去のある出来事を変えようとする物語。世界30ヵ国でベストセラーになったフランスの人気作家ギヨーム・ミュッソの小説「時空を超えて」を元に製作され、2016年12月に韓国で公開されると、公開1週目の興行収入が『ラ・ラ・ランド』(16)を上回り、2週目で100万人を突破、『建築学概論』(12)を超える口コミ指数の高さを記録した。
2015年現代のスヒョンを演じるのは、韓国映画界の実力派キム・ユンソク。『チェイサー』(08)では韓国の主要な映画賞の主演男優賞を独占する大記録を打ち立てるなど、圧倒的な演技力で観客を魅了してきた。1985年の若きスヒョンを演じるのは、人気ドラマ「ミセン-未生-」(14)や「六龍が飛ぶ」(15)で脚光を浴びたピョン・ヨハン。独立系の短編映画で経験を積み、次世代を担う若手俳優として今最も勢いがある逸材である。
韓国公開時には、劇中での2人の演技のシンクロ率が注目を集め“スヒョニズ”という愛称で呼ばれるほど話題になった。
また、スヒョンが愛する恋人ヨナ役には、本作のオーディションで競争率1,000倍を勝ち抜いたチェ・ソジン。『渇き』(09)などに出演した女優キム・オクビンを姉に持ち、子役から活動を重ねてきた彼女が儚げなヒロインを演じた。その他、スヒョンの親友テホ役を韓国映画界になくてはならない個性派俳優のキム・サンホ、若き日をアン・セハがつとめ、彼らの存在も本作を輝かせる。
2015年と1985年。時を超えて出会った2人の主人公が選ぶ未来は―。 これまでの人生の中で誰しもが持つ、忘れられないあの思いがよみがえる、心に沁み渡る珠玉の物語が誕生した。
◆公式ホームページによれば、本作の「ストーリー」は次の通りだ。
ある日、目の前に現れた30年後の僕。
告げられたのは、最愛の恋人を失う代わり、最愛の娘を授かる未来。
大切な存在を守るため、2人の自分が出した答えは――
医療ボランティアでカンボジアを訪れた医師のハン・スヒョンは、赤ん坊の手術をしたお礼に願いを叶えるという10粒の薬を受け取る。彼の願い…それは、30年前に亡くなった当時の恋人ヨナに、もう一度だけ会いたいということだった。半信半疑で薬を飲むと、1985年にタイムスリップし、そこで過去の自分と出会う。ヨナの身に起きた事実を知った若い自分は彼女を助けたいと願うが、彼女との未来を選んでしまうと、彼女の死から10年後に生まれた娘の存在を消してしまうことになる。2015年と1985年、時を超えて出会った2人のスヒョンが選んだ答えとは―
◆公式ホームページによれば、本作の「PRODUCTION NOTE」は次の通りだ。
2015年と1985年、
―2人1役を実現させた俳優とスタッフ
キム・ユンソクとピョン・ヨハンは、2人1役を完璧に演じるために、細かいところまでお互いを研究し尽くしたという。2015年のスヒョンを演じるキム・ユンソクは、ピョン・ヨハンの額の傷に気づき、1985年のスヒョンの家に現れる日の撮影で、額に同じ傷をつけて現われ、撮影スタッフたちを驚かせた。また、ピョン・ヨハンも「キム・ユンソク先輩の身ぶり手ぶりまで似せたかったので、先輩の行動のひとつひとつを研究した。」と語る。
それに対し、キム・ユンソクは「ピョン・ヨハンは才能のある男で、ミュージカル、映画、舞台の経験も豊富だ。若くしてキャリアを積んでいるので、彼は年齢を重ねるにつれ、目を見張るような素晴らしい俳優になると思う」と賞賛する。親友のテホを2人1役で演じたキム・サンホとアン・セハも「会うたびにお互いの癖や話し方を見つけていた。撮影中もお互いのシーンを注意深く観察して、同一人物に見せてくれた」とホン・ジヨン監督が語るように同人物を演じる努力を惜しまなかった。
◆公式ホームページによれば、本作の「原作について」は次の通りだ。
世界30カ国で1位を記録した
ベストセラー小説「時空を超えて」は最高傑作という呼び声が高く、「過去に戻ることができるのなら、人生の何を変えたらいいのか?」という問いかけは、世界中の読者の心を掴んでいる。
また、ギヨーム・ミュッソは自作の映画化には大変慎重なことで知られており、「時空を超えて」の映画化は、本作『あなた、そこにいてくれますか?』が初となる。彼は今回韓国からのオファーを快諾した理由を「主演俳優キム・ユンソクは、私が大好きな韓国人俳優です。はじめて私が彼を知ったのは『チェイサー』でした。彼は非常に優れた、忘れがたい演技をする俳優だと思いました。これまでヨーロッパやアメリカの数々の会社から、「時空を超えて」を映画化したいという依頼がありましたが、彼が主演だと聞き、喜んで韓国からのオファーを引き受けたのです」と語る。また韓国では、映画に続きミュージカルの制作も決定している。
◆本作の原作はフランスのベストセラー小説『時空を超えて』(ギヨーム・ミュッソ著)だそうだが、まさにそのタイトル通り、2015年と1985年をタイムスリップする物語になっている。本作のタイムスリップの動機は、ただ1つ。スヒョン(キム・ユンソク)がもう1度ヨナに会いたいということだ。
もっとも、グリコのアーモンドグリコは「1粒で2度おいしい」がキャッチフレーズだが、本作ではスヒョンがお礼としてもらった「タイムスリップできる薬」が10錠もあったから、スヒョンのタイムスリップは何度も何度も・・・。さらに、最後には余った1錠を親友であるテホ(キム・サンホ)が飲んで、スヒョンと同じようにタイムスリップするから、話はかなりややこしいことに・・・。
◆2015年のスヒョンは1985年のスヒョン(ビョン・ヨハン)の30年後の姿だから、この2人が「ご対面」すれば、若きスヒョンだって30年後は「俺もこれくらい老けているのか」とわかるはず。しかし、本作に見る2人の最初のご対面は・・・?
キム・ユンソクとビョン・ヨハンは似ているとも言えるし、似ていないとも言えるが、そこらあたりのストーリーの作り方が中途半端だから、どうも私は本作のストーリーに真剣に入っていけなかったが、さて、あなたは・・・?
◆2度目、3度目の「ご対面」からはヨナ(チェ・ソジン)も絡んでくるから、当然話しは複雑になってくる。さらに、そこに交通事故による死亡というミステリー的要素が絡まってくると、話はさらにややこしいことに。しかして、私の頭の中は完全に混乱状態となり、アレレ、アレレの連続に。
◆そうこうするうちに私はだんだんストーリーを追うのが面倒になってきたが、本作は様々なシチュエーションがごった煮的に展開していくので、いい加減うんざり・・・。ちょっとこれは韓国風にしつこすぎるのでは・・・?
2017(平成29)年10月27日記