LAW DE SHOW [5] 『マリア』 |
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新聞記事 大阪日日新聞2007年12月掲載分
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クリスマスはマリア様の勉強を!
裁判員制度の実施を間近に控えて、わたしは不安がいっぱい。欧米と日本の裁判制度が根本的に異なるのは、キリスト教における「最後の審判」、すなわち神による最後の裁きの有無。誤解を恐れず言えば、欧米は人間の判断には誤りがあることを大前提とした裁判制度だが、日本では裁判官(員)は「絶対正しい判断を下す」と考えられているから大変。このようにキリスト教の本質の理解に縁遠い日本だが、平和で豊かな昭和の時代を享受してきたためか、クリスマスのイベントだけは定着している。
聖書を読まない日本人がイエス・キリストの物語を知るのは、「受胎告知」「東方三博士の礼拝」「最後の晩餐」「キリストの磔刑」「キリストの復活」等の有名な絵画から。また昔は『ベン・ハー』(1959年)、『スパルタカス』(60年)、『キング・オブ・キングス』(61年)など、キリストが登場する多くの名作から彼の生きざまを学んだもの。
昨今は娯楽性と収益性重視の結果、ド派手なシリーズものばかりのハリウッドだが、3年前に全世界に衝撃を与えた『パッション』に続いて今年は『マリア』を公開!
私はキリスト教信者ではないが、秦の始皇帝や三国志の物語と同様、BC44年にシーザーが死亡した後のローマ帝国の時代に、ベツレヘムの馬小屋の中でマリアの体内から神の子イエスが誕生したことは歴史的な事実だと信じている。
信じる、信じないはあなたの自由だが、クリスマスはケーキを食べ、プレゼントを交換し、またパーティーで騒ぎ恋人と食事するための日ではなく、2007年前の「あの日」を思い出すためのもの。
今年はそんな原点に戻って、『マリア』からキリスト誕生の物語を学んでみては。