LAW DE SHOW [27] 『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』 |
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新聞記事 大阪日日新聞2008年5月掲載分
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平成版『三悪人』は黒澤越え!
黒澤明監督のあの名作から50年。平成版『三悪人』が新たな装いの冒険活劇として登場した。「劇団☆新感線」の座付き作家中島かずきが参加した樋口真嗣版は、「嵐」の松本潤を主役としたのが特徴。武蔵(たけぞう)と、汚れファッション・汚れメークが逆に美しさを際立たせる長澤まさみ雪姫との間には、身分を超えた恋の予感さえも?
その分、阿部寛演ずる真壁六郎太のウエートは三船敏郎より低くなったが、サムライ主役から庶民主役の娯楽活劇への転換はあるべき時代の流れかも?
舞台は「どこともつかぬこの地」だが、『三国志』に例えれば、海に面した豊かな国早川(呉)、内陸にある小国秋月(蜀)、山間にある風土ともども気質の荒い国山名(魏)の三国が鼎立する戦国時代。
山名の攻撃で落城した秋月の残党は、雪姫と秘蔵の金塊を同盟国早川に脱出させる任務を六郎太に託すことに。武蔵提案の敵中突破作戦には、分け前半分の条件で酒・金・女に目がない新八(宮川大輔)も同行したが、山名の侍大将鷹山刑部(椎名桔平)は強敵だ。
脱出のためには敵はもちろん、味方にも騙しのオンパレードが続くが、そりゃ仕方なし。そこでこの映画では、布袋寅泰ら3人が歌う主題歌の「裏切り御免」がキーワード。この決めゼリフが劇中2度登場するから要注目!
コンプライアンスや説明責任ばやりの昨今だが、騙し合いの中で生き抜く知恵も貴重なはず。ちなみに、雪姫の知恵と彼女が庶民から学ぶ感性は抜群だから、次期大阪府知事選挙に立候補すれば面白いのでは・・・?
通常版の評論もぜひどうぞ!! ⇒ 『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』