LAW DE SHOW [29] 『アフタースクール』 |
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新聞記事 大阪日日新聞2008年5月掲載分
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きっとあなたもダマされる!
新入生・新入社員の何割かは既に五月病? そんな人にはどんな名医よりこの映画が特効薬!『キサラギ』(2007年)は、如月ミキの死因をめぐる5人の男たちの怒濤の推理が見モノだったが、内田けんじ監督最新作は、同級生たちが織りなす予測不可能な展開にワクワク。
あなたは中学の同級生の顔を全員覚えてる? それは到底ムリ? 神野(大泉洋)は今、母校の教師。同級生と名乗り彼を訪れた怪しげな探偵(佐々木蔵之介)は、今ヤクザの依頼で同級生木村(堺雅人)の行方を追跡中だ。中学時代のマドンナ美紀(常盤貴子)は木村の愛妻で出産間近だが、突然木村が失踪! しかもあの真面目で優秀な男が、ヤクザの女あゆみ(田畑智子)と一緒にいた? そりゃ、ありえない。何かの間違い。神野は断固そう主張したが、彼は親友のすべてを知ってるの? 何がホントで何がウソ? 二転三転、四転五転する物語は「?」の嵐!
昨今の報道は安易かつ軽薄に「真実」を語るが、実はそれは嘘? この映画を観れば、人間関係はすべて虚と実の絡みだと分かるはずだ。密室劇は集中力を高めるが、学校、探偵事務所、新婚家庭など多様な場を使えば展開が読めず、より観客を騙しやすい? そんな狙いを秘めた練りに練られた脚本は実にお見事!
脚本や演出を生かすには芸達者な俳優が不可欠。ゲラゲラ笑っているうちにすっかり騙されたあなたは、五者五様のプロの演技に感服し脱帽するはずだ。安易なTVドラマでは味わえない良質なユーモアと人生訓満載の傑作に拍手! 騙されたと思って、ぜひ劇場へ。
通常版の評論もぜひどうぞ!! ⇒ 『アフタースクール』