LAW DE SHOW [53] 『まぼろしの邪馬台国』 |
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新聞記事 大阪日日新聞2008年11月掲載分
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スカパーの「吉永早百合祭り」に集結!
邪馬台国は近畿に? それとも九州に? それを解く鍵は『魏志倭人伝』にある。竹中直人独特の過激な演技で挑む宮﨑康平は、独自の島原説を唱え第1回吉川英治文化賞を受賞した昭和の奇才。他方、康平の目となり共に現地を踏破した宮﨑和子を演ずるのは、これが113本目の出演作となる吉永小百合。島原鉄道の社長として地方の活性化に情熱を燃やした康平と和子との運命的な出会い、土器の発見を契機とした卑弥呼と邪馬台国探しへの狂気などを、古代ロマンの香りとともにじっくりと味わいたい。
公開を記念し、スカパーでは吉永出演作品を放映中。サユリストである私はそのプロモーション番組「祭りTV!吉永小百合祭り」(27日まで放映中)に浜田光夫さんと共にゲスト出演し、『キューポラのある街』(1962年)、『愛と死をみつめて』(64年)、『細雪』(83年)『おはん』(84年)など7作の見どころと小百合像を熱く語り合った。
59年の銀幕デビューから69年(14~24歳)までで78本、78~2008年で35本に出演。61年には何と16本も! サユリストなる言葉を生み、団塊世代の圧倒的かつ長期的な支持を受けたのは、彼女の清純、可憐、ひたむきさの魅力のため。『青春の門』(75年)の汚れ役で大人の女優に変身し、以降年1本ペースで『皇帝のいない八月』(78年)、『動乱』(80年)、『海峡』(82年)等に出演。
60歳、111本目の記念作『北の零年』(05年)では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を。絶妙の泣かせる演技を見せた『母べえ』(07年)に続く本作では康平の情熱を支える妻和子役を見事に演じ切った。少女時代の魅力が半世紀全く変わらない吉永の魅力を、映画館とテレビでぜひ味わってほしい。
通常版の評論もぜひどうぞ!! ⇒ 『まぼろしの邪馬台国』