LAW DE SHOW [79] 『ゲキ×シネ 五右衛門ロック』 |
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新聞記事 大阪日日新聞2009年5月掲載分
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当たり年、五右衛門比べ!
今年は石川五右衛門の当たり年? 監督・脚本、紀里谷和明とハリウッド注目のプロデューサー、一瀬隆重のコラボ、江口洋介主演の話題作『GOEMON』に続き、劇団☆新感線のゲキ×シネ『五右衛門ロック』が大公開! こちらは古田新太主演だが、江口も五右衛門をお縄にする役人役で登場し、ギター侍を含む軽妙な演技を。織田信長に村民を虐殺された元伊賀忍者はその後継者豊臣秀吉の命を狙って大坂城内に侵入するも、あえなく捕縛。釜茹での刑によって「石川や、浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」と辞世の句を詠んでお陀仏? それでは何の面白みもない。そこで源義経がチンギス・ハンになったように、謎の美女真砂のお竜(松雪泰子)に救われた天下の大泥棒は、共に月生石(げっしょうせき)を求めて南の果ての島タタラ国へ。
『髑髏城の七人』の市川染五郎、『SHIROH』の上川隆也、中川晃教などゲキ×シネのゲスト陣は豪華だが、今回は北大路欣也がタタラ国王役で重厚な演技を披露。母親の死亡をめぐるカルマ王子(森山未來)との父子の確執が、敵対するバラバ国の将軍(橋下じゅん)や怪しげな南蛮商人(川平慈英)たちに利用され、タタラ国は上を下への大騒動に。全編を貫くテーマは鉱山のように掘り進められている月生石だが、その効用は? これは遠洋航海に不可欠な岩塩? 怪しげな薬物? 最後に明かされるその正体とは?
劇団の華・高田聖子の登場は後半からだが、その存在感はさすが。五右衛門が地下坑道で再会した、国王の寵愛を受ける穴掘り隊長の正体とは? アクの強い女がお似合いの高田の怪演をじっくりと。
自由奔放な発想の映画も過激だが、ゲキ×シネは超過激。舞台上で炸裂する大音響を身体で感じながら、共に月生石を追い求めたい。連休明けの今こそ五右衛門比べを!
通常版の評論もぜひどうぞ!! ⇒ 『五右衛門ロック』