「ル―ジュの手紙」(フランス映画・2017年) |
<シネ・リーブル梅田>
2017(平成29)年12月29日鑑賞
2018(平成30)年1月5日記
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監督:マルタン・プロヴォ
クレール(助産師)/カトリーヌ・フロ
ベアトリクス(クレールの継母)/カトリーヌ・ドヌーヴ
ポール(クレールの恋人、トラック運転手)/オリヴィエ・グルメ
シモン(クレールの息子)/カンタン・ドルメール
ロランド/ミレーヌ・ドモンジョ
病棟主任/オドレナ・ダナ
セシール/ポーリーヌ・エチエンヌ
配給/キノフィルムズ・木下グループ/117分
■□■ショートコメント■□■
◆公式ホームページによれば、本作の「イントロダクション」は次の通りだ。
もしもナニもかも正反対の相手が突然現れて、自分を予想外の未来へと導いてくれるとしたら――?
セーヌ川が流れるパリ郊外を舞台に、血のつながらない母と娘が30年ぶりに再会を果たす。
本来なら決して近づくことのない対照的な生き方をしてきた彼女たちが、互いの人生を交錯させ、やがて行き詰まった日常から心を解放してゆく――。
母と娘のユーモアのあるやりとりや、年齢を重ねたからこそ変化する女同士の絆が、共感と感動を呼び起こす。
映画界に咲き誇る大輪の花、カトリーヌ・ドヌーヴが、まるで彼女自身の生き方そのもののように、人生を謳歌する“母”役を演じ、チャーミングな魅力が全開!度が過ぎるほど真面目な“娘”役には、『大統領の料理人』で脚光を浴びたカトリーヌ・フロ。この冬、あなた自身も気づかなかった心の扉を、“ふたりのカトリーヌ”が笑いと涙で、そっと開けてくれる――。
◆公式ホームページによれば、本作のストーリーは次の通りだ。
猫のように自由奔放に生きる、血のつながらない母と、ストイックで真面目過ぎる娘。母娘のやりとりが、笑いと感動を呼び起こす!!
助産婦として働きながら、女手ひとつで息子を育てあげ、地道な日々を送っていたクレール。
そんな彼女のもとに、30年前、突然姿を消した、血のつながらない母親ベアトリスから「今すぐ、あなたに会いたい」と電話が入る。自己中心的でお酒とギャンブルが大好きなベアトリスは、クレールとは真逆の性格。ベアトリスと再会したクレールは、自由奔放な継母のペースに巻き込まれ、反発を繰り返しながらも、やがて人生の歓びや愉しみに気づき始める。二人の間に新たな絆が生まれる時、ベアトリスは“ある決断”をする事になり・・・。失われた時間を埋めながら、彼女たちが見つけたものとは――。
◆2人のカトリーヌが共演。その一人は、自由奔放かつある意味で身勝手な女・ベアトリスを演じるカトリーヌ・ドヌーヴ。そして、もう一人は、『大統領の料理人』(12年)等で有名なカトリーヌ・フロ。彼女が演じる49歳の助産婦(助産師)・クレールは、ベアトリスとは血のつながらない娘だが、ある日、30年ぶりにベアトリスから今すぐ会いたいとと電話が入ってきたため再会し、奇妙な生活が始まっていくことに・・・。
カトリーヌ・ドヌーヴは、私たち団塊世代なら誰でも知っている美人女優だが、1943年生まれの彼女は、今や74歳。すっかり貫録がついているが、それでもやはり美人は美人。それに対して、カトリーヌ・フロの方は演技力抜群の今が盛りの女優だが、美人度はイマイチ・・・。
◆しかし、そんな2人だからこそ、性格が真逆で、「アリとキリギリス」と言われる両極端な女の役を見事に演じている。『月と雷』(17年)で草刈民代は「フーテンの寅さん」の女版のような役を見事に演じていたが、本作では、カトリーヌ・ドヌーヴがその「フーテンの寅さん」そっくりの女・ベアトリス役を演じているので、それに注目!ちなみに末期ガンであるにもかかわらず、酒、たばこ、博打をくり返し、ルージュの手紙を残して死んでいったベアトリスの生き方も、フーテンの寅さんにそっくりかも・・・?
2018(平成30年)年1月5日記