「DESTINY 鎌倉ものがたり」(日本映画・2017年) |
日18-2 ★★★(ショートコメント)
<TOHOシネマズ梅田>
2018(平成30)年1月6日鑑賞
2018(平成30)年1月15日記
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監督:山崎貴
原作:西岸良平 『鎌倉ものがたり』(双葉社アクションコミックス)
一色正和(ミステリー作家)/堺雅人
一色亜紀子(正和の妻)/高畑充希
本田(正和の編集担当者)/堤真一
死神/安藤サクラ
貧乏神/田中泯
キン(一色家の家政婦)/中村玉緒
本田里子(本田の妻)/市川実日子
ヒロシ/ムロツヨシ
稲荷刑事(鎌倉署の心霊捜査課)/要潤
川原刑事(鎌倉署の心霊捜査課)/大倉孝二
恐山刑事(鎌倉署の心霊捜査課)/神戸浩
大仏署長(鎌倉署)/國村隼
天頭鬼(声)/古田新太
一色絵美子(正和の母)/鶴田真由
小料理屋の女将/薬師丸ひろ子
瀬戸優子/吉行和子
優子の旦那/橋爪功
甲滝五四朗/三浦友和
配給:東宝/129分
■□■ショートコメント■□■
◆公式ホームページによれば、本作のイントロダクションは次の通りだ。
◆公式ホームページによれば、本作のストーリーは次の通りだ。
◆2010年のNHKの朝ドラは、『ゲゲゲの鬼太郎』の原作者である漫画家水木しげるの妻を主人公にした『ゲゲゲの女房』だった。たしかに水木夫妻の出身地、島根県安来市と鳥取県境港市には妖怪がよく似合う(?)が、なぜか古都・鎌倉にも多くの妖怪が住んでいるらしい。そんな西岸良平の原作『鎌倉ものがたり』の世界を『ALWAYS』シリーズ(05年、07年、12年)で有名な山崎貴監督が、お得意のVFXを駆使してスクリーン上に登場させた。さあ、その展開は・・・?。
◆本作のテーマは、ズバリ「夫婦の愛」。とは言っても、今どき流行の若者同士の純愛ではなく、長年独身を貫いてきたミステリー作家、一色正和(堺雅人)と、たまたまそこに原稿を取りに来た出版社の若手記者、亜紀子(高畑充希)との「年の差婚」における夫婦愛だ。鎌倉の古い民家に家政婦のキン(中村玉緒)と一緒に住む正和はなぜずっと独身を貫いていたの?また、なぜ正和と亜紀子は一目会った時から、互いの結婚相手はこの人だと直感したの・・・?
◆そこらあたりのストーリー展開は“想定の範囲内”だが、本作の魅力は後半から大展開していく黄泉の国の物語。その実像は一人一人の想像の産物らしいが、スクリーン上で見るそれは実に壮大。三途の川が広ければ、その高架の上を走る列車、江ノ電の風景も壮大。もちろん、一度三途の川を渡れば二度と戻れないのが常識だが、さて本作では・・・?
◆本作後半、黄泉の国で正和が「対決」するのは、古田新太扮する天頭鬼だが、本作には全体のストーリーを引っ張る死神(安藤サクラ)や中盤に面白い彩りを見せる貧乏神(田中泯)等の人間とは異質の存在が次々と登場するので、その面白い展開から目が離せない。さらに父親が浮気者だったため(?)自分の出生に疑問を持っていた正和の「出生の秘密」が明かされる後半のシリアスなストーリー(?)には、三浦友和が大きな役割を果たすので、それにも注目。
◆キネマ旬報の2018年1月下旬号によると、本作の初日、2日目の興行収入は順調で山崎貴監督の前作『海賊と呼ばれた男』(16年)対比で103.8%、東宝は30億円を越える大ヒットと発表しているらしい。製作費がかなりかかっているので、製作者サイドとしては「30億円以上は欲しい」そうだが、さて、その成り行きは・・・?
2018(平成30)年1月15日記