LAW DE SHOW [13] 『歓喜の歌』 |
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新聞記事 大阪日日新聞2008年2月掲載分
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人間の変革とは?それをこの映画で!
姑息、優柔不断、事なかれ主義。いるいる、小さな地方都市にはそんな公務員たちが。
市営みたま文化会館の飯塚主任(小林薫)はその典型。その上、外国人ホステスに入れあげた揚げ句、その情夫から200万円の飲み代請求が。バレてトバされ、妻(浅田美代子)にも愛想を尽かされ家庭崩壊は時間の問題。そんないい加減な男だから、大晦日にママさんコーラスをダブルブッキングしていることに半年間気付かず、前日に判明しても「まぁ、何とかなるだろう」とまるで人ごろ。
こんな三重苦でイライラの主任の席に届いたのが北京飯店からの餃子。昼の出前でラーメンとタンメンを間違えたおわびらしい。「俺には、人生でホッとお得感を感じさせるオマケのこの餃子に当たる物がなかったのか」と、53歳の彼は目からウロコ。そしてこの瞬間に大変革が!
互いに譲らない両チームの顔を立てるには合同発表会にするしかないが、ママさんたちの顔ぶれや演目がまるで違いすぎて問題山積。一方で時間は刻々。「人の役に立つとはどういうことか」を初めて考え、その喜びを知った主任は、この後どんな熱意で説得力と行動力を発揮?それがこの映画後半の見どころ。
ちょっと種明かしすると、①合同公演に向け、上級グループの歌唱力テストへ参加説得②収容数増大クリアへ、豊臣秀吉の「墨俣一夜城伝説」を彷彿させるホール大改造③コーラスの一員の北京飯店女将(藤田弓子)を参加させるための一世一代のサル芝居等。ヘッポコ役人が1つのきっかけでこんなに自己変革できるなんて。映画は企画と脚本が勝負。ラストでは、2グループ合同のママさんコーラスが歌う「歓喜の歌」が響く中、希望の光があなたを照らし、心が感動で満たされること確実だ。